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創業したばかりの企業やスタートアップにとって、CRM選びは悩ましい問題です。Salesforceは高すぎます、スプレッドシートでは限界があります、でも将来の拡張性は確保したい――そんな企業に最適なのがHubSpotのスタータープランです。
月額約1,800円から使え、CRM・マーケティング・営業・サービス・コンテンツ管理まですべてカバーします。この記事では、スタータープランで実際に何ができるのかを機能別に解説し、無料版との違いやプロフェッショナルプランへの移行判断基準まで踏み込みます。
本記事は「AI × CRMで企業価値を上げる設計思想|経営者が知るべきAI CRM戦略」シリーズの一部です。
本記事はStartLinkの「AI活用完全ガイド」関連記事です。
この記事でわかること
- HubSpotスタータープランの全体像の基本的な考え方と実務での活用ポイント
- CRM機能:顧客データの一元管理の基本的な考え方と実務での活用ポイント
- Marketing Hub Starter:メルマガとフォームの基本的な考え方と実務での活用ポイント
- Content Hub Starter:ウェブサイト構築の基本的な考え方と実務での活用ポイント
本記事では、HubSpotの活用における重要なポイントを体系的にまとめています。導入前の検討段階から運用改善まで、どのフェーズにいる方にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
HubSpotスタータープランの全体像
HubSpotのプラン体系は、無料→スターター→プロフェッショナル→エンタープライズの4段階です。スタータープランはその名の通り、有料プランの入口に位置します。

含まれるHub(製品群)
スタータープランは「カスタマープラットフォーム」としてパッケージ化されており、以下のHubがすべて含まれます。
- Marketing Hub Starter — メルマガ配信、フォーム作成
- Sales Hub Starter — 案件管理、Eメールテンプレート、ドキュメント共有
- Service Hub Starter — チケット管理、ウェブチャット
- Content Hub Starter — ウェブサイト作成、ブログ
- Data Hub Starter — データ同期
これだけの機能がパッケージされて月額約1,800円(年払い時)から利用できます。スプレッドシートで顧客管理を続けている企業にとっては、この価格で本格的なCRMが手に入る計算です。

料金の考え方
スタータープランは1ユーザーあたり月額約1,800円(年払い時の割引適用時)です。正規価格は月額約3,000円程度です。ユーザー数に応じて料金が変動する仕組みで、3人で使えば月6,000円前後、年間でも7万円以内に収まります。
法人向けCRMでこの価格帯は破格と言っていいです。Salesforceのエッセンシャルが月額3,000円/ユーザー(機能限定)であることを考えると、HubSpotスターターの機能網羅性はコストパフォーマンスが圧倒的に高いです。
CRM機能:顧客データの一元管理
スタータープランのCRM機能は、無料プランと同様にフル機能が使えます。

コンタクト管理
HubSpotの左メニューから「CRM」にアクセスすると、コンタクト(顧客の担当者情報)を一覧で管理できます。カスタムプロパティ(カスタム項目)も自由に作成可能で、部署情報や提案商材など、自社に必要なデータを柔軟に追加できます。
取引(案件)管理

営業案件はカンバン形式(看板ボード)で管理します。左から右にカードを動かしていくことで、案件が受注に近づいていく直感的なUIです。Salesforceなど他のCRMにもある機能ですが、HubSpotではスタータープランから使えます。
会社・チケット管理
コンタクト・取引に加えて、会社レコードとチケット(問い合わせ管理)もスタータープランで利用可能です。カスタマーサポートの基本的なワークフローもカバーできます。
Marketing Hub Starter:メルマガとフォーム
マーケティング機能のうち、スタータープランで使える主要機能はメルマガ配信とフォーム作成です。
メルマガ配信

マーケティングEメール機能を使えば、月1回、2週間に1回といった頻度でメルマガを配信できます。テンプレートを選んで文章を編集し、配信対象(リスト)を指定するだけです。
配信可能な宛先数はマーケティングコンタクトの数に依存します。最小シートでは1,000名までの配信が可能です。コンタクト数を増やすことも可能ですが、その分料金が上がる仕組みです。
無料版との違い:HubSpotロゴの有無

スタータープランにアップグレードする最も実感しやすいメリットの一つが、HubSpotロゴの非表示です。無料プランではメール下部にHubSpotのロゴが表示されますが、スタータープランではこれが消えます。顧客に対する信頼性の観点で、BtoBの企業にとっては重要なポイントです。
フォーム作成

���ェブサイトに埋め込む問い合わせフォームをHubSpotで作成で��ます。フォームから送信されたデータはそのままCRMに格納されるため、手動でのデータ入力が不要になります。
フォーム送信後の自動返信メール(サンクスメール)もスタータープランで設定可能です。ただし、送信後にステップメールでナーチャリングしていくマーケティングオートメーション機能はプロフェッショナル以上のプランが必要になります。
Content Hub Starter:ウェブサイト構築
スタータープランにはContent Hub(CMS機能)も含まれており、コーポレートサイトやサービスページをHubSpot上で構築できます。

ページ数の制限
Content Hub Starterではウェブサイトページが最大30件、ランディングページも最大30件、合計60ページまで作成できます。大規模サイトでなければ十分なページ数です。
デザインマネージャーとモジュール

デザインマネージャーを使えば、再利用可能なモジュール(テンプレート部品)を作成できます。一度デザインを固定してモジュール化すれば、複数ページで同じデザインやコンテンツを使い回せます。
最近ではAI(ClaudeやChatGPT)にHubSpotモジュールのコードを生成させ、デザインマネージャーに貼り付けてリッチなデザインを実現する手法も有効です。スタータープランでもAIとの組み合わせ次第で、かなり高品質なウェブサイトを構築できます。

ブログ機能も含まれているため、コンテンツマーケティングの基盤としても活用可能です。
Sales Hub Starter:営業効率化ツール
営業系の機能では、案件管理に加えて以下の機能がスタータープランで利用できます。

Eメールテンプレート
営業メールのテンプレートを作成し、毎回の連絡時に呼び出して使える機能です。資料ダウンロード後のフォローや問い合わせ対応など、定型的なメール送信の効率化に効きます。テンプレートにはパーソナライズトークンを使い、宛名などを動的に差し込めます。
ドキュメント共有
営業資料をリンク化して先方に共有できます。閲覧状況のトラッキングも可能で、相手が資料を見たかどうかがわかります。
ミーティングリンク
日程調整リンクを発行し、先方にカレンダーから空き時間を選んでもらう仕組みです。手動での日程調整のやり取りを大幅に削減できます。
シーケンスはプロフェッショナルから
営業個人がステップメールを送れる「シーケンス」機能はプロフェッショナル以上のプランが必要です。個人メールからの自動フォローアップを組みたい場合は、プランアップの検討が必要です。
Service Hub Starter・レポート・AI
ウェブチャットとチャットボット

スタータープランではウェブチャットとロジック分岐型のチャットボットが作成可能です。ただし、AIエージェントによる自動応答(ナレッジベース読み込み型)はプロフェッショナル以上のプランが必要になります。
レポート

スタータープランでは、HubSpotが用意したテンプレートレポートを利用できます。営業担当ごとの売上実績、電話件数、成約・失注件数など、基本的な営業レポートはデフォルトで揃っています。
カスタムレポート(自社独自のKPI分析やクロス分析)を作成する場合はプロフェッショナル以上のプランが必要です。
AIアシスタント
HubSpotのAIチャット機能はスタータープランでも利用可能です。案件の分析やコンタクトの過去アクティビティのサマリーなど、日常的なAI活用は追加費用なしでできます。
スタータープランの限界とプロフェッショナルへの移行判断
スタータープランでできないことを明確にしておくことも重要です。

| 機能 | スターター | プロフェッショナル以上 |
|---|---|---|
| CRM基本機能(コンタクト・取引・会社) | 対応 | 対応 |
| メルマガ配信(単発) | 対応 | 対応 |
| ステップメール・ワークフロー自動化 | 非対応 | 対応 |
| カスタムレポート | 非対応 | 対応 |
| シーケンス(営業ステップメール) | 非対応 | 対応 |
| AIエージェント(自動応答) | 非対応 | 対応 |
| キャンペーン管理・ソーシャル連携 | 非対応 | 対応 |
プロフェッショナルへの移行を検討すべきタイミングは以下の通りです。
- ワークフローによるメール自動配信(ナーチャリング)が必要になった
- カスタムレポートで自社独自のKPI分析がしたくなった
- 営業個人からのステップメール(シーケンス)で開拓したくなった
- リード数が増え、MAによる自動化なしでは対応しきれなくなった
HubSpotはスタータープランからプロフェッショナルへの移行がシームレスにできます。データ移行やリプレイスの手間が発生しないため、「まずスターターで始めて、必要になったら機能単位でプランアップ」という段階的なアプローチが最も合理的です。
よくある質問(FAQ)
Q1: 創業時のCRMはこれ一択とは何ですか?
創業時のCRMはこれ一択とは、企業がHubSpotスタータープランの全体像を体系的に理解し、実務に活かすための考え方・手法です。本記事では基本から応用まで実践的に解説しています。
Q2: 創業時のCRMはこれ一択のメリットは何ですか?
創業時のCRMはこれ一択に取り組むことで、業務の効率化・意思決定の精度向上・組織全体の生産性改善が期待できます。特に中小企業では、限られたリソースで最大の成果を出すために重要です。
Q3: 創業時のCRMはこれ一択を始めるにはどうすればよいですか?
まずは現状の課題を整理し、優先順位をつけることが第一歩です。本記事で紹介しているフレームワークやステップを参考に、スモールスタートで取り組むことをおすすめします。
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まとめ
創業時やスタートアップ企業がCRMを導入するなら、HubSpotスタータープランが最も現実的な選択肢です。その理由を整理します。
- 月額約1,800円〜 — 法人CRMとしては破格のコストです。3人で使っても月6,000円程度です
- 全Hub一括パッケージ — CRM・マーケ・営業・サービス・CMSが全部入りです
- HubSpotロゴ非表示 — 無料版と違い、顧客向けの信頼性を確保します
- 拡張性 — プロフェッショナルへの移行がシームレスです。リプレイスコストゼロです
- 操作性 — 直感的なUIで専門知識なしでも運用可能です
まずは無料アカウントで操作感を確認し、本格運用を始めるタイミングでスタータープランに移行します。事業の成長に合わせてSales Hubだけプロフェッショナルにする、Marketing Hubだけ上げるといった柔軟な拡張ができるのもHubSpotの強みです。
スプレッドシートやExcelで顧客管理を続けているなら、まずこのプランから始めてみることをおすすめします。
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StartLinkでは、150社以上の支援実績をもとに、HubSpotの導入設計から運用定着まで一貫してサポートしています。CRM・SFA・MAの活用にお悩みの方は、お気軽に無料相談をご利用ください。
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著者情報
今枝 拓海 / Takumi Imaeda
株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。
パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。